


住宅街にある洋菓子店「クローバークローバー」のインテリア。
数歩で歩くことが出来てしまうほどの小さな店舗空間ではあるが、表層の操作だけに頼るのではなく、その数歩の中の立体的な体験に可能性を見いだしたいと考えた。
14枚の三角形パネルを空間に並べている。
右の壁から左の壁へ、弧を描きながらフワリとループし、店舗の対角線上を横断する「ドミノ・ アーチ」。
これにより、焼菓子などが陳列される左手前のスペースと、ショーケースや接客のための右奥のスペースに、やわらかく場所を与えることが出来た。
またパネルの色彩には、寒色系の緑から暖色系の緑へ、頂点で黄色を経由しながら婉曲にループする様な、微妙なグラデーションを施している。
これらは、外から見ると「アーチ」というシンボリックな形状を持っていて、もちろん店舗のアイキャッチとして機能する。
しかし、店内に入るとその印象は霧散し、ただ色自体が空間に浮かんでいるような、漠然とした印象に変化する。
行為の傍らで流れるBGMのように、聞き流していてもなんとなく記憶されている。
もしかしたら僕らはそんな空間の在り方を目指していたのかもしれない。
竣工 : 2007.09
所在地 : 神奈川県藤沢市
用途 : 洋菓子店
面積 : 56.26㎡
施主 : クローバークローバー
施工 : 遊夢
撮影 : 上田宏
第42回 SDA賞 入選
商店建築 2009.4号 掲載
MARU 82号 (韓国) 掲載
年鑑日本の空間デザイン 2009 掲載
iA 09号 掲載
商店建築 2008.4号 掲載
completion : 09.2007
location : Kanagawa Japan
use : cake shop
area : 56.26㎡
client : clover clover
constructor : YUMU
photographer : Hiroshi UEDA
[ awards ]
SDA AWARD 42th (Japan) Shortlisted
[ publications ]
SHOTENKENCHIKU Apr,2009 (Japan)
MARU #82 (Korea)
Annual of Space Design in Japan 2009 (Japan)
iA #09 (Japan)
SHOTENKENCHIKU Apr,2008 (Japan)