




丸の内のビジネス街にある、和食居酒屋のインテリア。
近隣のオフィスワーカー達が仕事帰りに気軽に立ち寄れるような、ローコストで居酒屋らしい雰囲気を残しながらも、周辺店舗との差別化が図れる新しい質の空間が求められた。
僕らは、総長約3000mの縄を、現場で1本ずつ編むようにして空間を構成することにした。
手編みの居酒屋である。
編目の密度は、スプリンクラーの散水障害とならない数値とし、それによって決められた本数の縄を、支持材に引っ掛けるようにして全体をつくっている。
縄は、それぞれに予め設定した余長をもたせて取付けた。
それにより、自重でたわみが生じた縄の集合は、三次曲面のやわらかな天井となる。
また、たわみがあれば縄を広げて編目の開口を大きくすることも出来る為、縄上部にある照明や空調は、点検口がなくともメンテナンスが可能となった。
一方、照明によって店内全体に落ちる縄の影は、床や壁やテーブル、あるいはお客さんにも編目模様を施し、最小限の構成要素で成り立つこの空間に、間接的な質感を付加している。
竣工 : 2007.08
所在地 : 東京都千代田区
用途 : 飲食店
面積 : 61.92㎡
施主 : ABC Cooking Studio
施工 : 樋口工房
協力 : 照明 / FDS
撮影:上田宏
ディスプレイデザイン賞 2008 入選
年鑑日本の空間デザイン 2009 掲載
商店建築 2008.3号 掲載
completion : 08.2007
location : Tokyo Japan
use : restaurant
area : 61.92㎡
client : ABC Cooking Studio
constructor : HIGUCHI KOBO
lighting design : FDS
photographer : Hiroshi UEDA
[ awards ]
DISPLAY DESIGN AWARD 2008 (Japan) Shortlisted
[ publications ]
Annual of Space Design in Japan 2009 (Japan)
SHOTENKENCHIKU Mar,2008 (Japan)