




大型ショッピングモール内のレディスアパレルショップのインテリア。
店舗の手前から奥行方向に、長さ9m程のパイプを5本吊っている。パイプには商品を掛けても良いし、掛けなくても良い。
商品が掛かっていない部分は通路となる。それらのパイプ以外は全て可動の什器であり、必要に応じてその配置を変える。
天井面には、店舗の奥行方向から角度を45度振った格好でグリッドの化粧目地を設け、それらとパイプの異なる方向を結ぶようにして白いワイヤーを張っていく。ワイヤーはそれぞれが干渉しあいながら波打つように並ぶこととなり、自動生成的に複雑なラインの集合となって空間全体を覆う。ワイヤー自体の直径は1mmととても細い。
また色も背景と同色な為、単独では全く目立たない。重なって見える本数が多かったり、光のあたり方が良かったりすることで、ようやく部分的にその存在を現す。集合としても、その形状が正確に認識されることはなく、見る位置によって不定形に変化する。その在り方は、例えば霧のような現象に近い。
明確なアウトラインは無く、ぼんやりとした存在ではあるが、その状態にあることで確かに空間の様相を変える。
「形や色や素材をはっきりと見せることである特定のイメージを喚起させる」という記号的なデザインが多く立ち並ぶショッピングモールという場所において、これらのワイヤーはとてもあやふやで弱々しく見えた。
しかし「モノ」としての意味が希釈され、ただ「状態」としてそこに浮遊しているかのようなその在り方に、何か新しい可能性を見た気もしている。
竣工 : 2008.02
所在地 : 広島県広島市
用途 : 物販店
面積 : 100.80㎡
施主 : レディスハトヤ
施工 : ナイス
協力 : 照明 / FDS
撮影:石井紀久
第17回 BEST STORE OF THE YEAR 優秀賞
JCDデザインアワード 2008 入選
ディスプレイデザイン賞 2008 入選
iA 12号 掲載
年鑑日本の空間デザイン 2009 掲載
商店建築 2008.4号 掲載
completion : 02.2008
location : Hiroshima Japan
use : shop
area : 100.80㎡
client : HATOYA
constructor : NICE
lighting design : FDS
photographer : Toshihisa ISHII
[ awards ]
BEST STORE OF THE YEAR 17th (Japan) Excellence Award
JCD DESIGN AWARD 2008 (Japan) Shortlisted
DISPLAY DESIGN AWARD 2008 (Japan) Shortlisted
[ publications ]
iA #12 (Japan)
Annual of Space Design in Japan 2009 (Japan)
SHOTENKENCHIKU Apr,2008 (Japan)